こんにちは、桜梅桃李.com 店長の島です。
いつもSGI仏壇座談会プラザをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日、大変うれしく、また同時に身の引き締まるご相談が、地球の裏側・ブラジルから届きましたので、皆様にご報告させていただきます。
ブラジルからの切実なご相談
先日、ブラジルのサンパウロにお住まいというSGIメンバーの方(ここでは「A様」とお呼びします)から、一通のメールが届きました。
お名前には「観自度 安照尊」といった信仰の深さがうかがえる文字が添えられており、8歳の頃から50代の現在まで、真剣に信仰を続けてこられた方であることが伝わってきました。
そのA様からのご相談内容は、非常に切実なものでした。
「長年お使いしている御本尊の掛軸が汚れ、劣化してしまっています。桜梅桃李.comでは修復作業をされていると聞きました。どうか、御本尊の掛軸の修復方法のガイドライン(やり方)を送っていただけないでしょうか。」
地球の裏側で御本尊を大切にされ、その劣化に悩み、はるばる日本の当店を探し当ててご連絡くださったA様のお気持ちに、胸を打たれました。
当店からのご返信
しかしながら、御本尊の修復(表装し直し)は、私たちが安易にお引き受けしたり、ましてや「やり方」をお教えしたりできるものでは決してありません。
それは、高度な技術を持つ専門の「表具師(ひょうぐし)」様の領域です。
もし万が一、私たちが中途半端な情報をお送りし、それをもとにA様がご自身で手を加えられ、御本尊を破損させるようなことがあれば、絶対に取り返しがつきません。
御本尊は、私たちにとって何よりも大切な根本尊敬の対象です。
だからこそ、当店はA様に対し、誠意をもって以下のようにお返事させていただきました。
- 当店はあくまで仏壇店・仏具店であり、修復を行う専門の表具師ではございません。そのため、技術的なご指導(ガイドラインをお送りすること)は、当店の立場ではできかねます。誠に申し訳ございません。
- 御本尊に関する非常に大切なご相談ですので、まずは現地の「ブラジルSGI(BSGI)」の組織に、正式にご相談されてみてはいかがでしょうか。
皆様にお伝えしたいこと
今回のA様からのご連絡で、海外においても、日本の私たちと変わらず(あるいはそれ以上に)真剣に御本尊を求め、大切にされている同志が大勢いらっしゃることを改めて実感いたしました。
同時に、御本尊の修復や染み抜きについては、自己判断で行うことは非常に危険であることも、皆様と共有させていただきたく存じます。
大切な御本尊に何かお困りのことがございましたら、まずはご所属の組織にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。
桜梅桃李.com 店長
島 幸弘

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